世界サミットにおけるAPAの提出文書
世界サミットにおける成果文書:リプロダクティブ・ヘルス、世界人口開発会議(ICPD)、ミレニアム開発目標に関連して
世界的にリプロダクティブ・ヘルスに関する十分な情報がない中、9月14日-16日にニューヨークで開催された世界サミットにおける成果文書において、リプロダクティブ・ヘルス、1994年に開催された世界人口開発会議(ICPD)、ミレニアム開発目標における関連性が明確に提示されました。また、北京女性会議のプラットフォームとの関連性も同時に明示されました。
APAの議長、およびニュージーランド家族計画理事長の Dr Gill Greerはニュージーランドの代表団の一員として先般の世界サミットに出席し、「国連総会で承認された内容から見るとそれぞれのセクションのボリュームが少々小さくなっている印象もあるものの、191カ国の参加国が35ページにおよぶ様々な課題について合意したことは賞賛すべきことです」、また「人々の希望が達成されるにはまだ道のりが遠いものの、多くの課題について少しずつでも前進したことは重要な成果です。しかし、まだ結論が出ていないことも多くあり、数ヶ月は議論し続けなければならない情況にあいrます。特に、ドーハ会合のフォローアップ会議の延長となる12月の香港でのWTO関連の会議において、貿易等の面が話し合われることになっています」と述べました。
今回のサミットに向け各国のODAは増加しましたが, 多くの国々においてはまだGNPの0.7%のレベルに到達していません。このような機会を有効活用すべく、APAのNGOメンバーは政府関係者を招き、リプロダクティブ・ヘルスが世界サミットの成果文書の中にきちんと反映されるべきだと訴えました。
ミレニアム開発目標のジェンダー関係の条項については、当初の初等教育の平等というポイントに絞られていたものから、以下の内容に幅を広げることになりました。
- 女性への暴力の排除
- リプロダクティブ・ヘルスへのアクセスを世界中で可能にする
- 財産を保持する権利
- 労働環境から守られる権利
- 政府の意思決定機関における女性雇用の増加
- 紛争後の意思決定過程における女性の役割の増加
Dr Greerはさらに、 リプロダクティブ・ヘルスに関する成果文書の内容から、ミレニアム開発目標の達成のためには、APAのNGOメンバーが今後も益々この分野におけるアドボカシーを実施し続けるとことの必要性があると痛感したと感想を述べています。そして、今回の世界サミットに出席した191カ国の世界のリーダーによって承認された活動実施内容に向けての具体的な提案として以下を挙げています。
「世界人口開発会議で設定された目標はミレニアム宣言においても踏襲されており、その中に盛り込まれている、妊産婦死亡率の減少、母子保健の改善、乳幼児死亡率の減少、ジェンダーの平等の推進、HIV/AIDSの対策、貧困削減を達成させるためには、2015年までにリプロダクティブ・ヘルスへの世界中からのアクセスを可能にすることが重要である」
平和、安全保障、開発と人権においても、力強い内容で問題解決に関する内容が表現されていたということ。
今回の成果文書において、その他の評価すべき点として、以下のことが挙げられます。
- 各国政府は、ODA増額の戦略を立て、GNPの0.7%目標を2015年までに達成できるよう、最大限の努力が必要である。
- 人権委員会を発足させるためのタイムフレームを策定すること。
- 紛争から脱却し平和構築を目指す国家の支援をするため、平和構築委員会の発足にむけて資金確保をするためのタイムフレームを策定する。
- 債務帳消しに関するセクションにおいては包括的で効果的な対策の重要性が強く求められている。
700におよぶ提案と変更を要求しつつもミレニアム開発目標を指示し、成果文書に賛同していたアメリカ合衆国ではありましたが、世界人口開発会議や北京会議に関する内容については通常の制限内容の発表にとどまりました。
2005年9月21日